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選べる夜行バスかそうでないバスか
深夜時間帯に車内のお客さんを乗せて朝まで運転する夜行バスは今では全国各地にたくさん運転されるようになりました。
夜行バスのメリットは数十人程度の少ない客数でも採算を成り立たすことが可能な点です。
というのは道路は国や県など行政が整備しているので、自前で整備する必要がなく、自前で必要な経費はバスの車両の燃料代と整備費と運転手などスタッフの人件費があれば基本的に成り立つからです。
しかし少ない客数での採算が成り立ちやすい夜行バスは通勤や通学のために利用されるわけではないので、採算が悪化すれば早期のうちに廃止することも容易です。
なので数年後に利用したい区間があるという保証はありません。
また近年は運転手の人材不足が深刻化してきているので、それが理由でいきなり廃止される場合もあり得るかもしれません。
これらの夜行バスを利用する場合は、あらかじめ乗車券の予約確保をしておかないとなりません。
理由の1つは全車指定席で運転しないとならないからです。
全車指定席にしないとならないのは、ほとんどのバスはどこかの区間で高速道路を走行するため立ち席を認めるわけにはいかないからです。
というわけで予約をしないとなりませんが、これらは今ではインターネットサイトでの予約が主流となっています。
この場合はクレジットカード払いをするか、銀行またはコンビニ前払い決済が要求されます。
そして予約した控えを印刷して持参することが必須です。
それが嫌ならば、またはインターネットサイトへアクセスしないのであれば、始発場所であるバスセンターへ直接出向いて窓口予約という形になります。
ただし一部のバスはインターネットでしか受け付けてない場合もあるので要注意です。
いずれにしても予約は当日の2時間くらい前までに打ち切ってしまうので、発車時刻の30分や10分前などギリギリで窓口やネットで予約しようとしても受け付けてもらえない場合がほとんどです。
これが席さえ空いていれば直前でも買える列車利用との大きな違いとなります。
夜行バスは全国のいろんな区間を運行されていますが、需要の多い大都市と大都市の間の区間ほど回数も多く、車両の種類も多様となります。
車両の種類では4列座席、2列と1列の3列、1列が3つ並んだ3列独立などありますが、回数が多い区間になるとそれらも選べるようになります。
その一方で需要の少ない区間だと1往復だけといった感じになり、さらに座席の種類も4列だけしかないといった感じになります。
それゆえ初めて乗ろうとする場合はやはりインターネットサイトでどんな種類なのかを念入りに確認することが推奨されます。
夜行バスは長時間運転なので途中で休憩のためにサービスエリアに停車します。
ここで乗務員などが休憩し、乗客はトイレへ行くなどしてリラックスできます。
これでエコノミー症候群といった問題を回避しやすくもなりますが、深夜時間帯なので隣の乗客の迷惑になりにくいような気を使うこともしなければなりません。
またサービスエリア停車では時間厳守で車内に戻らなければ置いてけぼりになってしまいますので売店での長居は禁物です。